帝王切開、その後。
ガラゴロ・・とストレッチャーで部屋に戻される。
相部屋の予定だったけど、
上の子がインフルエンザだったので、
万一を考え、個室に。
個室料金は免除しますと言われる。
看護師に、
キシツ後、6時間で氷が食べられます、
と言われる。
キシツ??
帰室、なんだって。
喉の渇きはそんなに感じなかったけど、
(氷は別に欲しくない)
体がしんどい。
まず、寒い。
体が震える。
熱があがってきているせいなのは理解していたけど、
電気毛布してもらって、布団も3枚くらいかけてもらったけど、
全然追いつかない。
そして、下半身を動かせない。
動かせないけど、足の血栓予防の加圧マッサージ機の動きが煩わしい。
寝返りしたいのに、できずに、変な焦りが出てくる。
いろんなコードや管がついていて、外してしまうのもこわいし、
どう動いていいのか(動けないけど)、つらい。
このどうしようもない状況を、どうにか紛らせたくて、
楽になりたくて、親に電話する。
でも、喋っても全然どうにもならない。
笑。
耐えて、時間が過ぎるのを待つしかないと悟る。
このしんどさ、10分替わって、なんてできないものね。
早々に電話を切る。
孤独、体が動かない不安、焦り。
痛みはそんなに感じない。
ひどく疲労を感じる。でも、とても眠れない。
興奮しているみたい。
どうしようもできない時間をただ過ごす。
帰室後、6時間経ったらしい22時頃、
氷をもらう。
全然おいしくない。
でも、口で、がりごりやっていると少し気が紛れる。
喉は渇いていないけど、他にやることもなく、
ただ、がりごりやるためだけに、
がりごりする。
全然眠れない。
かなりしんどい。
発熱で、熱が上がり切ったため、寒気はおさまる。
足が変。
片足だけ上にあげている感覚が治らない。
看護師に、片足だけ台に乗せていないか確認。
乗せていないって。
全然眠れない、気が狂いそうになっていたが、
気づくと少し眠っていたようで、
突然、名前を呼んで起こされる。
朝か・・
看護師と、腹の出たおっさんが部屋に居る。
小児科のえらいおっさんらしい。
NICUにいる我が子の報告に来てくれたと。
我が子は、汗だらだら流して、わあわあ泣いて、
おっさんみたいで、
NICUに似つかわしくないと、冗談交じりに言われる。
元気づけるためのジョークだったのかもしれないが、
そして、実際、3500オーバーだったので、
Nに入ってる他の赤ちゃんに比べたら、
そりゃ立派だろうけど、
私にとっては生まれたてのかわいい子。
ちょっと笑えないわよ。
私の状態がよければ、今から同室にしますと言われる。
正直、泣かれても、立ち上がることもできないのに、
どうしろってんだよと思いながら、
来訪者に早く立ち去ってほしいという考えで、
思考する力もなく、
(どうでも)いいですと答える。
赤ちゃんは見ていたいけど、
まず自分がしんどすぎて余裕がない。
そして、朝が来たのだと、多少なりとも眠れたのだと、
少し安堵しながら時計を見たら、午前2時。
やっと眠ったのに起こすなよ、と怒りがこみあげる。
無論、そこからまた眠れず、ただ悶々と過ごす。